(ユヴァル・ノア・ハラリ「サピエンス全史」

ホモ・サピエンスは、言葉を使って「想像上の現実(フィクション)」を生み出す能力のおかげで、見知らぬ人どうしが協力できるようになり世界を征服した(認知革命)。貨幣は、「交換価値」という虚構(フィクション)をみんなが信じるから流通する(ネコに小判)。そして、誰もが受け入れたとき貨幣は現実のものとなる。取引は貨幣換算して行なわれ、富の蓄積手段となった。そして今、所有する貨幣の9割はコンピュータのサーバー上にだけ存在する。←今回はフィクションを信じる能力「認知革命」という視点をとりあげました。