人間、体験に優る知恵はない。しかし、人一人の体験できる数などたかが知れている。その点、読書や耳学問は人の体験を要領よく追体験できる。失敗談にはミスがもたらすリスクもない。ただし「擬似」である以上、体験しなければわからないこともある(それは極限状況に追いこまれた時、疑似体験に気づくかどうかにかかっている:佐藤優)。