日本の所得税は源泉所得税がほとんどだから、納税者意識が育たない点では同じ。
1954年フランスで、世界に先駆け導入されたVAT(Value(バリュー) Added(アディッド) Tax(タックス))(付加価値税)は「見えない税」、税は取られているのだが、税額がレシートの何処にも記されていなかった。
欧州税制視察団(昭和45年)直接税派の主税(局)官僚が「フランスは間接税中心で、国民に納税者意識が育たないのではないか」との質問に対してルビロワ・フランス主税局次長は、「その質問は、そのままあなたにお返ししたい、日本も同じではないか」と応えたという(岸宣仁「税の攻防」)。
年末調整還付額は気にしても源泉徴収票は見ようとしない。
納税者意識を育てようともしていない。

