制度の趣旨が運用によって殺されることもある(我妻栄・法学概論)

仕組み(制度)は諸刃の剣。

歳出を借金で賄ってはいけない、借金をするには国民の代表である国会の承認を得なければならない(財政法第4条)、というルールを逆手にとります。

国会の議決(承認)を受ければよい。

そうすれば財政はどうとでもなる(運用できる)。

支出が膨らんでもOK(かまいません)、それを借金で賄ってもOK(問題なし)

令和2年度末の国債残高(実績)は973兆円。

税収の約15年分にあたる。

税金の先喰いである。

将来世代への負担の先送りを止める必要に迫られている。