20世紀を生き抜くための「心」・「技」・「体」その6

「心」中田武仁著「息子への手紙」より「ポ-ランドの福祉」
「体」イヤシロチとケガレチについて考えてみる。
「技」天野隆のセミナ-テ-プ「資金繰りを社長さんにわかりやすく説明する法」より
   堺屋太一「峠から日本が見える」新潮文庫より要約紹介

「心」中田武仁著「息子への手紙」(朝日新聞社:1995.4.25初版)より

★a.1980年6月、当時中学1年生だった息子の中田厚仁氏は「ポ-ランドの福祉」と題する作文をかき中学生の作文集に収録された。その内容は別紙のようなものであった(p75-79)

★b.ポーランドの経済情勢は、物の値段は安かったかも知れないが、品物は少なく行列をしなければならず途中で売り切れになることもあった。武仁氏は共働きの現地採用の社員が行列に並ぶために仕事中に席を離れることを認めた(p71-72)。

★c.厚仁氏は1993年4月8日、国連カンボジア暫定行政機構(UNTAC)の国連ボランティアとして選挙監視員として任務を遂行中、コンポントムで武装集団に拘束された後射殺(殉職)された。この本は父親が息子厚仁氏への思いを綴ったものであるが、随所に父親の生き方、厚仁氏の考え方が出てきて人間性を感じさせる。厚仁氏のような人達がこれから増えてくれば21世紀はバラ色ではないか、と思う。

★d.「カンボジアに行って、確かに初めは物がないということに戸惑った。日本にあってカンボジアにないものがたくさんあった。けれどしばらく暮らしてみたら、そんな物はなくてもすませられる物ばっかりだった。・・南北問題、南北問題といってみんな一生懸命に南の貧困を救えといっている。ということは北のライフスタイルをもてといっているんだけど、実は北のライフスタイルそのものが一番危険なんだ、ということにどうして北側の人達は気がつかないのだろうか」~日本では一日に地球を25周するトイレットペ-パ-を使っているが、中国の12億の人達が同じように使ったらどうなるか。日本の食糧自給率は47%、半分以上輸入に頼っているが、南の人達がそうしたらどうなるのか。北側は、自分達は今のライフスタイルを守りながら資源の枯渇を問題にしている~「だから南北問題を解決するには、南が北のライフスタイルをもつのではなくて、北が南のライフスタイルをもつことができるかどうかにかかっているのじゃないかと、僕は考えるようになった」(p38-39:厚仁氏の父との対話での発言)

「体」イヤシロチとケガレチについて考えてみる。

★a.人は氣の豊富な場所や氣の豊富な人に集まり、氣の枯れた場所や氣の枯れた人から遠ざかる。

★b.氣の豊富な場所をイヤシロチ(癒しろ地)といい、農作物がよく育ち、商業地なら人が集まり繁盛するところである。ずっと居たいと思える居心地のよいところである。

★ c.反対にうす気味の悪い場所、暗い気持ちになる場所、なぜか落ちつけない場所をケガレチ(氣枯れ地、穢れ地)といい、農作物の成育が悪かったり、病人がでたり、事故や不幸が重なったりする。

★d.まちがいなくイヤシロチにあるのが神社で、地場の良いところを選んで建立されている。寺院もイヤシロチに建てられているが、菩提寺は墓地があるのでケガレチになりやすい、と思う。

★e.古村豊治「究極の自己改革」(博文館新社:1994.6.21初版)に「波動の高い神社・寺」が例示されている(別紙:イヤシロチと読み替えていただければよい)。この中で京都鞍馬寺魔王殿(奥の院)の波動はケタ違いに高い。実際に行ってみると2kmの山道を歩いたのに疲れを感じない、息が切れない、

 O・リングテストをすると力が強くなって開かないというように身体が活性化して元気になる。

★ f.高圧電線などの強い電磁場を発生するものは環境の気を非常に乱し、人間の無意識レベルでストレスとなっている。高圧電線の近くでは判断ミスが生じやすく、交通事故が起こりやすいという。もっと身近なものとしてOA機器や電子レンジの電磁波がある。これに対して、電磁波の悪影響を遮るフィルタ-やエプロン、電子レンジの電磁波による歪みを整える波動を出すレンジプレ-ト等が開発されている。なお、新幹線の電磁波は窓側の方が強いので空いていれば通路側の方がオススメ。

★g.風水がちょっとしたブ-ムになっているが、これはイヤシロチ、ケガレチを判断したり、イヤシロチにするための中国の地相術で、中国では放送局の電波塔を風水塔の形にしているという。家相や墓相、鬼門封じなどは「風水」の一部と位置づけられる。

★h.参考図書/荒俣宏「風水先生」(集英社文庫:1994.4.25初版)/矢山利彦「気の人間学」(ビジネス社:1993.7.26初版)

「技」

★ a.地主がテナントから保証金を受け取って建物を建てる時に、入居者となるテナントから預かり保証金の担保提供を求められるケ-スが増えている(具体的には火災保険証券に質権設定をする-ということは証券をテナントが預かる-という契約が考えられる)。

・最近「敷金、礼金なし」という賃貸募集や賃貸料の据置、引き下げなど貸し主の地位が弱くなっているが、そういった現象の一つ。法人税基本通達11-2-3では貸倒引当金の対象にならない債権として銀行預金と共に敷金、保証金が例示されており、貸し倒れになる(回収できない)とは全く考えていない債権である。

★b.シャ-プの液晶製品がディスカウントショップでよく売れている。ナショナルの製品は少ない。ナショナルは小売店組織が強いために大型量販店に製品を販売できない。シャ-プは(販売組織が弱いから)小売店を気にせずに売れる(a.b共に天野隆のセミナ-テ-プ「資金繰りを社長さんにわかりやすく説明する法」より)

 ・ビデオ競争では販売組織力の差でソニ-に勝ったナショナルであるが、価格破壊という流通業界の再編成を促す流れの中では足かせになっている。

★c.元禄時代の年貢の徴収率は「六公四民」とされていたが、それは建前に過ぎない。事実、全人口の8割を占める農民が、4割の米ではやっていけない。残り2割の人では6割は食べきれない。実際(本音)は「四公六民」位であったらしい。そうでなければ社会は成り立たないのだ。ならば本音の「四公六民」と定めればよさそうなものだが、そう簡単ではない。お代官は、あくまで建前を通す形をとる。ただし米作検査等では積極的に目こぼしをする等で、実際には農民に6割の米を確保させる。お代官の有難味を感じさせると共に、「いつでも建前通りにするぞ」という威嚇の意味も持たせたのだ。なかには、建前通りに厳格にやる人が出る。それが典型的な“悪代官”だったわけだ。(堺屋太一「峠から日本が見える」新潮文庫より要約紹介)

・本音とタテマエの使い分けは日本古来のものであったようです。