銀行勤めをしている友人によれば、融資できない危険人物には決まった「匂い」があるという。比喩ではなく鼻で感じる匂いだと断言する。融資の可否で人を真剣に弁別する必要があるからであろう(田中聡「匠の技 五感の世界を訊く」)。プロとして、リスクを負いながらぎりぎりの選択をする中でその感覚は育つ。まずは体験を分類(比較)してみよう。