「お暑(あつ)うございます」「夏は暑いものです」

村医者をしていた村田蔵六(後の明治の元勲・大村益次郎)が患者のあいさつに応えたことば。

大坂・適塾の塾頭(4代目、福沢諭吉は10代目)を務めた逸材で帰郷(ききょう)して父の跡を継いだが、はやらなかったという(司馬遼太郎「花神」)

愛想(あいそう)がない。

あいそ(愛想の短呼)とは、①客に心からサービスしようとする応対の仕方や顔つき、②好意を持って相手になってあげる気持ち(明解国語辞典)

情報としては意味のない呼びかけかもしれないが「あいそ」には「あいそ」で返したい。