なかなか「芽が出ない」人は、ある日突然「大化け」する。タマゴのカラを破ってヒナが出てくる(リハビリしていても動かなかった筋肉がたとえわずかでも動くようになる)ようなものである。ニワトリは21日、アヒル・七面鳥は28日、ガチョウは35日間、親鳥が卵を抱いて胚(有精卵)の発育を促す。温度、湿度、空気を与え(胚が卵殻膜にゆ着しないよう)転卵(卵を動かす)することでヒナとしてふ化する(伊藤宏「食べ物としての動物たち」)。タマゴの外観は変わらない(成果は見えない)が、カラの中のヒナは日一日と成長している(明日(ふ化)を信じてがんばろう)。